Aging Gracefully
チームインタビュー
女性が年齢を重ねることに向き合う
新しい潮流をつくっていく。

前列左より、営業 土肥 瑞季、 メディア 上田 睦子、 エグゼクティブ・プロフェッショナル 小沼 恭司、 クリエイティブ 松平 麻未
後列左より、メディア 高美 太一、 デジタル 坂田 珠紀、 マーケティング 笹井 佑美、 メディア 宮澤 光流

人生100年時代と言われる現代。2020年には女性の半数が50歳以上になるこの国において、加齢との向き合い方を考え、独自のプロジェクトを立ち上げた朝日広告社のプロジェクトメンバー。朝日新聞社と宝島社『GLOW』との三社によるコラボレーションを実現させ、女性が年齢を重ねることに新しい価値観を世の中にもたらすことを目指している。プロジェクトチームの想いを訊いた。

3社のコラボレーションが
女性に向けた新しい価値観をもたらす。

どのような経緯でこのプロジェクトは始まったのでしょう?

上田 : 「Aging Gracefully」のプロジェクトをローンチしたのは2018年ですが、構想はその3年くらい前のことです。古くからの知り合いが朝日新聞社と宝島社にいて、私は朝日広告社の雑誌部。三社の立場から「トラディショナルメディアの逆襲」という想いで何か社会課題に取り組むことができないか、そんなことを模索したのが始まりです。これからは2人に1人が50歳以上になる社会だから、40代の自分たちが生きやすい、女性に優しい世の中にしたいという想いがありました。素敵な女性がもっと増えたら、日本の未来は明るくなる。年齢を重ねることに新しい価値観をもたらす試みを考えていきました。

小沼 : そこで私も声をかけられて、宣言広告みたいなものからクリエイティブを考えていきました。その頃海外で「アンチ・アンチエイジング」のような考えが出てきて、著名人の加齢に向き合う姿が注目されていました。

土肥 : 日本でもそのような風潮をつくっていけないかと。私も担当営業として海外のメディアなどをリサーチしたり、どんな人がアンバサダーだったらいいかを探っていました。

上田 : 「Aging Gracefully」という概念は欧米で浸透していましたが、日本では知られていなかった。それを「わたしらしく、ゆるっと、優雅に輝く」と解釈し、加齢に対する新たな価値観として日本での浸透を目指していきました。

プロジェクトは具体的にどのような活動を?

小沼 : 世論を牽引する朝日新聞、 40、50代女性のトレンドをリードするGLOW(宝島社)、そして賛同いただくパートナー企業で推進していくスキームです。当社はマーケティングからクリエイティブワーク、PRの企画などに関わって、女性の道しるべとなる情報発信や女性のための商品開発に取り組むパートナー企業をサポートしていきます。

上田 : まだ動き始めたばかりですが、賛同いただける企業が徐々に増えて、「Aging Gracefully」の考え方が少しずつ世の中に歩み出していると思います。これも、このプロジェクトチームに集まっていただいたみなさんのおかげです。どうでしょう、振り返ってみて今どんな感想がありますか?

松平 : 私はこのプロジェクトには本当に共感していて。日本人って年齢を重ねることにどこか負い目を感じるっていうか。自分も30代になった時、アンケート用紙の年齢欄で「30代」に丸をつけることに抵抗があったり(笑)。私自身そういう考え方が変わるといいなと思っていました。

土肥 : 世の中を変えるのは、きっとそうした変わろうとする想いですよね。その想いを束ねて、世の中に新しい潮流をつくっていきたいですね。

松平 : 上田さんをはじめ、朝日新聞社や宝島社の先輩女性の考えに触れていると、本当に刺激になることが多くて。私たちが行った調査では、お手本にしたい先輩女性がいない人は生活満足度が低い傾向にあるという結果があるんです。だから、自分らしく輝いている女性、なりたい先輩がいると幸福度は高くなるんじゃないかと。そんな素敵な女性が増えていくように、笹井さんや坂田さんとともに「Aging Gracefully」の特設サイトでコンテンツをどんどん発信していきたいです。

笹井 : 私は前職がアパレルだったんですが、アパレルっておしゃれできれいな年上の女性が多くて。お手本になる女性が多かったのですが、他の業界だとそうでもなかったり。自分の母親がそうなんですが、ファッションもメイクも迷子になっているみたいで。歳をとっても何かお手本になるようなものがもっとあればいいなと思っていました。

坂田 : 私は入社1年目の新入社員ですけど、みなさんのような女性がいるから頑張れるし、キャリアアップしていこうと思えます。サイトの記事を自分で公開しているのでそれをよく見るのですが、働いているカッコイイ女性が記事になっていたり、そういうのを見ているとモチベーションが高まりますね。私もこうなろうって。

上田 : 男性陣はどうですか?媒体のお二方は。

高美 : そうですね、調査でグループインタビューをしていると、男性としては今まで知らなかった女性ならではの視点に気づかされたり。このチームでの仕事にはいろいろな発見があって刺激になりました。こうした男性側の気づきや理解がないと、一人ひとりの女性が輝いて進める社会にはならない。そのために僕は新聞部の人間として、新聞を活用して世の中に「Aging Gracefully」をいかに広めていくかを考えています。また、プロジェクトの事務局長として、2つの媒体社との調整をしながらプロジェクトの運営をずっと支えていきたいと思います。

宮澤 : 私も「アンチエイジングへの違和感」には男性としても共感できるところで。女性に役立つ、そして励みになるようなトレンド発信に、雑誌部として何ができるかをつねに考えています。このプロジェクトにおいて雑誌媒体にはさまざまな企業が集まって力を合わせていくことが必要です。その取りまとめをして、どうマネタイズしていくかを考える。その下支えを地道に取り組んでいきたいと思っています。

人それぞれの「素敵さ」は、
一生伸ばせる時代。

プロジェクトでは、これからはどんなことをしていきたいですか?

小沼 : より多くの企業に参加していただき、もっと広めていきたいですね。「Aging Gracefully」の考え方で企業とコラボ商品とかも作っていけたらいいですね。

上田 : そうそう、たとえば女性は年齢を重ねていくと、土踏まずの位置が変わってヒールが履きにくくなるんですよ。ヒールを履きたいのに痛くて履けないんです。だから靴が変わってくれないと。ストッキングもそう。年齢を重ねるとだんだんふくよかになるのに、胴まわりのところってすごく狭くつくられているものしかないんです。もっと立体感があるものが欲しいのに。そういうニーズをもっと企業の方に知ってもらって、40、50代の女性のための商品開発を一緒にできればと思っています。

小沼 : 自社の商品課題について興味を示す企業は多い。でも、私たちはそれだけじゃなく、企業と一緒に社会の風潮自体を変える情報発信をしたいんですよね。

上田 : SDGsを意識して女性の地位向上をさせたいというのは、企業の経営者は頭ではわかっているけど動けていないことが多い。だから、もっと声を挙げないと。

小沼 : 女性の「素敵さ」は多様で、結局は個人の価値観になるのですが、さまざまな商品やサービスを取り入れながら、素敵さを無理なく一生伸ばせる時代になったと思います。

上田 : 素敵さは人ぞれぞれですよね。働くことで輝く人、家庭を大事にして輝く人もいる。

小沼 : 人生100年時代だから40、50代は中間地点。この時期の過ごし方、自分なりの価値観の見極めが、その後の人生における「素敵さの伸びしろ」を決めるような気がするんです。でも、硬いことばっかり言っても、頭では理解できても心は動かない。社会を巻き込んで風潮をつくるなら、楽しくワクワクするものを発信していきたいですよね。

「Aging Gracefully」プロジェクト告知 
新聞広告 全30段(2018.4.23)

DOMO

あした、今日より、素敵なひと。

日本の女性を100人に置き換えたら?そんな発想で撮影は行われました。注目したいのは40代、50代の女性たち。団塊Jr.を含む1700万人のマジョリティです。人生100年時代、彼女たちのこれからは可能性に満ちています。素敵な女性が増えれば、日本の未来はきっと明るい。エイジンググレイスフリーは、新しい年齢の重ね方を考えるプロジェクトです。家庭や職場での役割意識にとらわれずに、心身の変化に上手に対応しながら、わたしらしく輝く。年齢のあゆみが優雅でワクワクする時代が始まっています。

女性の半分が50歳を超える時代。
なんだか、むしろ、ワクワクします。 吉田羊

※所属等は執筆当時のもので、現在とは異なる場合があります。