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【50万円で始めるESG認証】企業価値を高める広報戦略とは?ESGの「わからない」を、「見える」「使える」「伝わる」に

【50万円で始めるESG認証】企業価値を高める広報戦略とは?

目次(Table of Contents)

  1. ASAKO調査からわかる日本のESG実態
  2. ESGは社員のモチベーションアップにつながる
  3. 世界60万社が導入、ヨーロッパ発ESG評価「シナジー」とは?
  4. 広報機能も備えた「シナジープレミアム」
  5. ESGが当たり前になる世界へ

 

本記事では、50万円から始められるESG認証の導入方法、ASAKO独自調査による日本のESG実態、社員のモチベーション向上事例、ヨーロッパ発の評価システム「シナジー」、広報機能付きパッケージ「シナジープレミアム」まで、ESG経営を成功させるためのポイントを具体的に解説します。

 

導入:ESG認証と企業価値向上の新常識

ESG――この言葉を最近よく耳にしませんか?

ニュースや「ESG認証を取得しませんか?」という営業を受けた経験がある方も多いでしょう。

「ESG」とは、

  • 環境(Environmental)・社会(Social)・企業統治(Governance)の頭文字
  • 企業が利益だけでなく、環境や社会に配慮し、健全な統治を行う取り組み
  • その実践状況を第三者機関が評価し、可視化するのが「ESG認証」

ESG認証を取得することで、企業は投資家や取引先からの信頼を獲得できます。一見すると社外向けの取り組みに見えますが、2025年3月のASAKO独自調査では、社内にも大きな価値をもたらすことが明らかになりました。

本記事では、2025年6月に名古屋で開催された産業展示会「AXIA EXPO」での講演をもとに、日本企業のESG現状とASAKOの新ソリューションを詳しく解説します。

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AXIA EXPOとは?

2025年6月4日(水)から6月6日(金)まで、愛知県国際展示場で行われた、スマートシティ、エネルギー、GXイノベーションなどをテーマにした産業展示会。3日間で、13,084人の来場者を記録した。ASAKOは、「50万円で始めるESG認証 ~プレジデントオンラインを活用した広報戦略~」というテーマでの講演に加え、展示ブースを出展した。

AXIA EXPO 朝日広告社

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1 ASAKO調査からわかる日本のESG実態

ESGは、いまや企業規模に関係なく、融資や取引先選定の判断基準として重視されています。では、日本企業は実際にどのように向き合っているのでしょうか。 ASAKOが実施した全国の20〜50代のビジネスパーソンを対象にしたインターネット調査(サンプル数:5,665名)の結果から、日本企業の現在地を見ていきます。

※回答者は、16カテゴリー、55業種に分解し、n数を均一にして調査(詳しい調査結果はこちら)。

ESGの取り組み状況

主な調査結果

  • 「積極的に取り組んでいる」「取り組み始めている」企業:44.8%
  • 「取り組みを検討している」まで含めると約6割
  • 「わからない」と回答:29%(社内浸透不足の現状)

この結果は、みなさんが思っていたよりも高いのではないでしょうか?

一方で、「わからない」と答えた人が29%もいることに注目です。これは、自社のESGの取り組みが社内に十分浸透していない現状を示しているといえるでしょう。

業界別の傾向

  • 流通・エネルギー・小売業はESG積極派
  • 病院・学校・介護・清掃など福祉・教育分野、非製造業は遅れがち

では、ESGへの取り組みは実際にどのような成果を企業にもたらしているのでしょうか。中でも顕著だったのは業績への影響です。

 

ESG取組みと企業の関係

 

直近3年間の売上データを比較したところ、ESGに取り組む企業の売上高(約1.9倍)、売上総利益率(約2.1倍)、営業利益率(約2.0倍)が大きく上がっていることがわかりました。

「ESGに取り組むと売上は上がるのか?」と聞かれることがよくありますが、この結果を見る限り、業績向上を目指す企業にとって、ESG認証の取得は有力な選択肢のひとつといえます。

 

2 ESGは社員のモチベーションアップにつながる

ESGへの取り組みは、業績向上といった「目に見える成果」だけにとどまりません。ASAKOが実施した調査からは、ESGが社内にもたらす「意識の変化」、つまり従業員の働きがいやモチベーションにも大きな影響を与えていることが明らかになりました。

 

ESGの取組みを伝えたい相手

 

社内意識・エンゲージメントの変化

たとえば、「ESG認証を誰に伝えたいか」という設問で、最も多く挙げられたのは「自社の従業員」(58.5%)でした。これは、ESGの取り組みが社内においても重要な意味を持つと、多くの企業で認識されていることを示しています。次いで、取引先企業、株主・投資家、学生・ビジネスパーソンと続きます。

では、ESGへの取り組みを伝えられた当の従業員は、どのように受け止めているのかというと、

ESG実施企業の従業員は、非実施企業に比べて

  • 社会的使命や志を感じる割合:約1.9倍
  • 達成感・満足感:1.6倍
  • 成長実感:1.7倍
  • 社会への好影響:1.9倍
  • 仕事への誇り:1.6倍

といった項目でも軒並み高いスコアを記録しています。

また、「社会から好感を持たれている」「応援されている」「尊敬されている」と感じている従業員ほど、ESGへの取り組みを継続する意欲が高いという傾向もあるようです。

そのため、 ESGを継続的に推進している企業の多くは、社内報や自社ウェブサイトでの情報発信、経営トップからの説明・発信など、社内への浸透にも力を入れています。

 

ESGの取組み成果

 

以上のように、ESGへの取り組みが、企業の信頼性やブランド価値を高める「企業イメージの向上」だけでなく、働きがいや誇りを支える「従業員のエンゲージメントの向上」にも直結していることがわかりました。

 

3 世界60万社が導入、ヨーロッパ発ESG評価「シナジー」とは?

ここまで、ESGの取り組みが企業の内外にさまざまな成果をもたらすことを紹介してきました。しかし、多くの中小企業にとって、いまだにESGが“遠い存在”であることも事実です。何から始めればよいかわからない、取引先からのサステナビリティ関連の質問票に対応できないといった声を現場でもよく聞きます。

ASAKOの調査でも、「ESGを担当する専門部署がある」と回答した企業はわずか27.4%にとどまり、経営企画部門や広報部門などが兼務しているケースがほとんどです。ESGの全体像を把握し、専門的に対応できる人材が不足している現状が浮き彫りになりました。

専門用語が多く内容が難解であることも、取り組みのハードルとなっています。経営者の中には、社員に負担をかけず外部のコンサルに頼りたいと考える人もいますが、今度は予算の壁が立ちはだかります。つまり、多くの企業が“動きたくても動けない”状況に置かれているのです。

こうした課題を乗り越えるために開発されたのが、ASAKOの新ソリューション「シナジープレミアム」です。

このサービスは、ヨーロッパで高い評価を受けているESG評価システム「シナジー(Synergy)」をベースに、認証と広報支援を一体化した中小企業向けのパッケージです。ESGの導入に躊躇していた企業でも、スムーズにスタートできるよう設計されています(詳しいサービスはこちら)。

「シナジー」を提供するのは、欧州委員会や欧州中央銀行とも取引実績のあるESG評価機関 CRIF(クリフ)社。同社のサービスは、GRI(Global Reporting Initiative)やESRS(European Sustainability Reporting Standards)といった国際基準に準拠しており、世界80カ国以上・60万社以上の企業やサプライチェーンで導入されています。

※国際的なESG報告基準のこと。 GRIに沿って事業を展開するプロバイダーには、正式なライセンスが発行されるが、その認定を受けているのは世界でわずか65社しかない。つまり、GRIに準拠した評価システム「シナジー」は、厳格かつ国際的な信頼性を備えたツールといえる。

今回の講演では、 CRIF社のESGマネージャーである村上裕貴さんも登壇しました。

 

CRIF社のESGマネージャーである村上裕貴さんも登壇

村上裕貴さん(左)。証券会社でESG投資に従事した後、CRIFジャパン設立と同時に入社。現在はESG事業のマネージャーとして活躍中

「日本ではまだ認知度が高くありませんが、 CRIF社はヨーロッパにおいて、金融分野を中心に強い影響力を持つ企業評価機関です。最近では、各国政府や金融機関とも連携し、国家レベルでのESG評価制度の構築にも関わっています。たとえばチェコやギリシャでは、主要銀行とその取引先すべてを対象に、『シナジー』によるESG評価を導入する大規模プロジェクトが進行中です」(村上)

また、ヨルダンの大手銀行「バンク・アル・エティハド」では、約1,500社の法人クライアントに対し、「シナジー」スコアの取得を推奨しています。

「金融機関では、ESGスコアを取引評価の軸に据えています。スコアが高ければ投資や融資で優遇され、スコアが低ければ改善に向けた支援が行われる。このように、サプライチェーン全体で成長と改善を促す取り組みが進められているのです」(村上)

そんな世界のESG事情に精通する村上さんは、ESG先進国であるヨーロッパと日本の取り組み方には、大きな違いがあると語ります。

「ヨーロッパでは、課題を早期にシステム化し、着実に改善していく文化があります。一方で日本企業は、課題の特定や現状把握の段階で足踏みしてしまうケースが多いんです。だからこそ、日本でも本格的にESGに取り組む企業を増やすには、“スタートラインに立てる環境”を整えることが何より重要です。私たちが『シナジー』を日本に導入しようとしたのも、そのためです」

では、この“はじめの一歩”を支える「シナジープレミアム」とは、具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか?  次章では、その全貌を詳しくご紹介します。

 

4. 広報機能も備えた「シナジープレミアム」

ESGの重要性は理解している。けれども、「どこから手をつければいいのかわからない」「評価項目が多すぎて対応しきれない」――そんな現場の声に応えるべく開発されたのが、ASAKOの新ソリューション「シナジープレミアム」です。

このサービスは、世界標準のESG認証取得と広報支援をセットにし、年間50万円という低価格で提供。一般的なESG認証サービスと比較しても、導入しやすくなっています。

 

世界基準の評価 × 日本最大級のビジネスメディア × ESG専門支援

「シナジープレミアム」は、3つの強みを持つパートナーによって構成されています。

 

3社の強みを生かしたソリューション

  • CRIF社:ヨーロッパを中心に80カ国60万社以上に導入される、ESG評価システム「Synergy(シナジー)」の開発元。 GRIやESRS といった国際的評価基準にも準拠しています。
  • プレジデント社:月間6,000万PVを誇る「プレジデントオンライン」を通じた広報支援を提供。企業ロゴ付きでESG取り組みを発信します。
  • ASAKO:環境省認定のサステナビリティオフィサーが在籍し、各企業の状況に合わせた丁寧なサポートを提供します。

この3社が連携し、ESGの“第一歩”をわかりやすく、続けられるかたちで支援するのが、「シナジープレミアム」です。

 

登録から掲載まで、たった3ステップ

ESGに詳しくない企業でも、無理なく進められるのがこのサービスの大きな魅力です。

Step 1:登録と質問票への回答

まずは、オンライン上の専用フォームに、企業の現状に関する質問票を記入。記入にあたっては、ASAKOの担当者(サステナビリティオフィサー資格保有者)が丁寧にサポートします。

Step 2:2週間でスコアと改善提案が到着

記入から約2週間で、国際基準に準拠したA〜Eの5段階でスコア化された国際基準準拠のESG認証スコアと、具体的な改善提案が届きます。このスコアは、金融機関や取引先との関係構築にも活用できます。

Step 3:「プレジデントオンライン」への掲載

スコア取得企業は、「ESG経営を推進する企業注目事例」として、プレジデントオンライン内に掲載されます。企業ロゴと企業紹介を含めた記事風の広報コンテンツは、通常250万円相当の広告枠に相当しますが、これもすべてパッケージ内に含まれます。

 

やってみて初めてわかった、ESGのハードル

実は、私たちASAKOも他社のESG評価サービスを導入した経験があります。しかし、実際にやってみて痛感したのは、「とにかく大変だった」という現場の負担感です。部署を横断し、何人もの社員が入力作業に追われ、全体で3カ月以上の時間と労力がかかりました。

ESGの重要性は理解していても、「これでは続かない」と感じました。この経験から私たちは、もっとわかりやすく、始めやすいESG認証の必要性を痛感しました。

 

ソリューションの流れ

 

私たち自身も、「シナジープレミアム」を使って評価を受けたところ、Cランクという結果が出ました。

一見すると厳しく思えるかもしれませんが、ESGのスコアは“評価”ではなく“出発点”です。どこが不足しているかを把握し、改善のヒントを得るためのものです。

たとえば、私たちは大手電力会社から電力を購入していましたが、改善提案では「再生可能エネルギーへの切り替え」が提示されました。また、「地域貢献が不足している」という指摘もありました。

ESGとは単なるチェックシートではなく、企業の在り方を問い直すプロセスでもあります。その道筋を、手軽かつ確実にサポートするのが、私たちが提供する「シナジープレミアム」なのです。

 

5.ESGが当たり前になる世界へ

現在、「早く現状を把握し、改善フェーズに移りたい」という経営者をはじめとするエンドユーザのニーズが高まる一方で、業界全体やサプライチェーン内のリーディングカンパニーたちが一丸となってESGに取り組もうというポジティブな動きも広がりつつあります。

「『シナジー』は、大企業だけでなく、中小企業や個人事業主、どんな業界・どんな規模の企業でも導入しやすい仕組みです。日本でも、町工場のオーナーさんや、1人で事業を営む職人さんレベルでも、すでに活用が始まっています」(村上)

実際、ヨーロッパではすでに60万社以上が「シナジー」を導入しており、もはや特別な取り組みではなく、日常的なものになっています。

誰もが「シナジー」のスコアを当たり前のように持ち、それを互いに共有しながら、それぞれの企業がそのスコアを活用して改善や成長につなげていく。そうした循環が生まれることで、社会全体が持続可能に発展していく。

私たちは、そんな未来を目指しています。

 

FAQ(よくある質問)

Q1. ESG認証のメリットは?

  • 投資家・取引先からの信頼向上
  • 社員のモチベーション・エンゲージメント向上
  • 売上・利益率の向上実績あり

Q2. シナジープレミアムの特徴は?

  • 世界基準のESG評価と広報支援がセット
  • 年間50万円で導入可能
  • 専門資格者によるサポート付き

Q3. 導入までの流れは?

  • オンライン登録→2週間でスコア・改善提案→広報掲載

本記事では、ESG認証導入の最新動向と、企業価値・広報力を高める具体的な方法を、独自調査と実践事例を交えて解説しました。50万円から始められる「シナジープレミアム」で、御社もESG経営の第一歩を踏み出しませんか?

 

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