調査の背景…環境や自分にやさしいサステナブルな行動を取り入れている生活者は、どのくらいいるのか
前回執筆したSDGsやウェルビーイングはどのくらい知られている?サステナブル分野における20キーワードの認知度・共感度を徹底分析の記事では、サステナブル分野における20のキーワードについて、認知度・共感度の結果をご紹介いたしました。
昨今、環境あるいは自分にやさしいサステナブルな行動を取り入れている生活者が増えてきている印象があります。しかし、実際のところはどうなのでしょうか。
サステナブル分野の「行動」について明らかにするべく、当記事ではサステナブルアクションの取り組み状況について、調査結果をご紹介いたします。
なお、ここで取り上げる「サステナブルアクション」は、環境に関する行動だけでなく、人の健康・ライフスタイルに関わる事柄など幅広く聴取しています。
サステナブルアクション取り組み状況(全体結果)
図表1は、サステナブルアクションの取り組み状況について聞いた結果です。
まず濃いピンク色の「既に取り組んでいる」に注目してみると、「リサイクル」が59.2%と最も高く、次いで「マイボトルの利用」が52.1%、「公共交通の積極的な利用」が36.8%と続いています。
比較的、日常生活に取り入れやすい行動の数値が高いようです。
次に、薄いピンク色の「今後取り組むつもりだ」を見てみます。
最も高かったのが「サステナブルフードの購入・利用」が24.0%でした。他、「フレイル予防」「エシカル消費」「エコカー(HV、PHV、EV)の利用」もそれぞれ20%超となりました。
一方、薄い水色の「取り組みたいが出来ていない」を見てみると、「グリーン電力(風力、太陽光、バイオマスなど)の利用」が半数弱の49.8%でした。「やってみたいけれど、具体的にどう始めればいいのか分からない」と思っている可能性がありそうです。
次いで「デジタルデトックス」45.3%、「エシカル消費」43.7%、「フェーズフリーを意識した生活」43.0%となっており、「エシカル消費」については「今後取り組むつもりだ」も含め、生活者の関心の高さがうかがえます。
サステナブルアクション取り組み状況(男女別)
図表2は、図表1と同じ設問を男女別にグラフ化したものです。
「既に取り組んでいる」については男女とも「リサイクル」(男性54.1%、女性64.3%)、「マイボトルの利用」(男性39.7%、女性64.4%)が高く、特に女性のほうがこれらの取り組みに積極的であることが分かります。
「今後取り組むつもりだ」については、男女とも「サステナブルフードの利用」が男性23.0%、女性25.1%と最も高く、数値の男女差はさほど見られませんでした。
「取り組みたいが出来ていない」は、男性では「グリーン電力(風力、太陽光、バイオマスなど)の利用」で45.7%、女性では「グリーン電力(風力、太陽光、バイオマスなど)の利用」が53.9%、「デジタルデトックス」49.4%、「フェーズフリーを意識した生活」46.5%がそれぞれ45%以上と高い割合となりました。
サステナブルアクション取り組み状況(性年代別)
図表3ではさらに細かく、性年代別に見ています。
全体として取り組み済み+取り組み意向が高い「リサイクル」や「マイボトルの利用」ですが、女性に比べて男性は行動・意識が低いことが分かります。
一方、女性と比べて明らかに高かったのが「リモートワーク」で、20代~50代の働く世代では浸透してきていることがうかがえます。
また、男性20代では「デジタルデトックス」「フェーズフリーを意識した生活」「リモートワーク」「地方移住・定住」「二拠点(以上)居住」「サードプレイスの活用」「ワーケーション」が他の性年代よりも高く(「サードプレイスの活用」と「ワーケーション」については女性20代も)、こういったライフスタイルに対し関心が高いことが見て取れます。
続いて女性に目を向けてみると、「リサイクル」については全ての世代で、「マイボトルの利用」については80代を除く全ての世代で7割を超える人が取り組み済み、あるいは取り組み意向がある、という結果になっています。この2つの取り組みについては、女性については年代を問わず浸透していると言えます。
その他では、「フレイル予防」が女性60代~80代(と男性80代)で明確に高い数値となっています。
まとめ
調査結果から、「リサイクル」や「マイボトルの利用」「公共交通の利用」など、比較的取り入れやすいものについては既に行動している人が多いことが分かりました。
一方で、「グリーン電力(風力、太陽光、バイオマスなど)の利用」「デジタルデトックス」「エシカル消費」「フェーズフリーを意識した生活」については、取り組み意向はあるものの行動に移せていない状況です。どう始めればよいのかなど、具体的な行動を示してあげることでサステナブルな行動を促すことができるのではないでしょうか。
また、「地方移住・定住」や「サードプレイスの活用」「ワーケーション」については若年男女で取り組み済み・取り組み意向の高さが見られました。今後、「場所」の概念がさらに変化していくかもしれません。
※当記事で取り上げたデータについては、ダウンロード資料には含まれておりません。あらかじめご了承ください。
その他、さまざまな調査やソリューションの提供を行っております。どのようなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
調査結果について
【ASAKO「第 2 回ウェルビーイング調査」概要】
- 調査目的:
①サステナブル分野における 20 のキーワードの認知・共感
②生活者の幸福度および、日常生活の様々な領域での充足度
について定量的(一部定性的)に把握するため - 調査名:
ウェルビーイングについての調査 - 調査手法:
インターネット調査 - 対象者:
20~80 代の男女、全国(性年代での均等割付) - サンプルサイズ:
2,800 - 調査実施日:
2022 年 11 月 21 日~2022 年 11 月 24 日 - 調査主体:
ASAKOサステナラボ®
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