「皆さまは、改めて自身の「幸せ」について考えてみたことはあるでしょうか。 昨今、「ウェルビーイング」という言葉がよく聞かれるようになりました。これは、瞬間的ではなく 持続的な幸せ、つまり「幸せな状態にある」ことを指した言葉です。」 ウェルビーイング調査を実施した背景について 皆さまは、改めて自身の「幸せ」について考えてみたことはあるでしょうか。 昨今、「ウェルビーイング」という言葉がよく聞かれるようになりました。これは、瞬間的ではなく 持続的な幸せ、つまり「幸せな状態にある」ことを指した言葉です。なぜ今「ウェルビーイング」が注目されているのか?押さえておくべき3つの背景とは―。また、厚生労働省の資料によると、「ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」とされています。※1 ※1 厚生労働省,「雇用政策研究会報告書 概要(案)」,2023.5.17,(https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000467968.pdf) 朝日広告社では「“一人ひとりのよりよく生きる”を考える」をテーマにサステナラボ®を立ち上げ、さまざまな分野における調査や研究、社会課題の解決に向けた取り組みを行っております。 その一環として、2022年11月に第2回ウェルビーイング調査を実施いたしました。 今回はその調査結果の中から、幸福度、自己肯定感、幸せの阻害要因について、それぞれ性年代別とライフコース別に分析した結果をご紹介いたします。 幸福度が低い男性30代~50代と女性40代・50代、そしてシングル 図表1)幸福度(性年代別 n=2,800) ※表右の「TOP2」は「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計、「BTTM2」は「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の合計となります。グラフでは小数第2位以下の数値を表示していないため、グラフの数値の合計と「TOP2」「BTTM2」の数値が異なる場合があります。 図表1は「あなたの普段の生活は幸せだと思いますか」という問いに対し、5段階で回答していただいた結果です。全体のTOP2では67.8%が幸せだと思っている、という結果になりました。 性年代別に見ていくと、幸福度が高いのは男女共70代で、どちらも79%台となっています。 一方で、男性30代~50代、女性40代・50代の幸福度が低くなっています。 図表2)幸福度(ライフコース別 n=2,800) ※表右の「TOP2」は「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計、「BTTM2」は「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の合計となります。グラフでは小数第2位以下の数値を表示していない為、グラフの数値の合計と「TOP2」「BTTM2」の数値が異なる場合があります。 図表2は、図表1と同じ設問をライフコース別に分析した結果です。「独身一人暮らし(現役世代)」「独身・親と実家で同居」「シングルファザー・マザー」「独身一人暮らし(シニア)」と、「シングル」の幸福度が顕著に低くなっています。 幸福度(性年代別、ライフコース別)、この2つのデータから見えてくるものは何でしょうか。 男性30代~50代や女性40代・50代は、プライベートでも仕事面でもライフコースが多様化する年代です。仕事をしている人であれば、その責任は重くなっていることでしょう。あるいは、子育てや介護などで忙しいことも考えられます。また、金銭面では住宅ローンや教育費などがかかる時期でもあり、そういったことが幸福度に影響を与えているのかもしれません。また、シングルの幸福度の低さは、単純に結婚していないことだけでなく、「結婚して一人前である」という周りからのプレッシャーや自分の考え方などが幸福度を下げている、ということがあるのかもしれません。 自己肯定感と幸福度の相関について 図表3)自己肯定感(性年代別 n=2,800) ※表右の「そう思う計」は「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計、「そう思わない計」は「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の合計となります。グラフでは小数第2位以下の数値を表示していないため、グラフの数値の合計と「そう思う計」「そう思わない計」の数値が異なる場合があります。 図表3は、「自分に価値があると思いますか」という問いに5段階で答えていただいた結果を性年代別に見たデータです。全体では46.7%の人が「自分に価値がある」と思っているという結果になりました。半数を切っているのが気にかかるところです。 自己肯定感が高いのは女性70代で66.0%、全体としては男女共高年代ほど高い傾向です。 一方、男性は30代~50代で自己肯定感が低く幸福度と同じような傾向を見せている一方で、女性は年代低めの20代・30代の自己肯定感が低いという結果となりました。 図表4)自己肯定感(ライフコース別 n=2,800) ※表右の「そう思う計」は「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計、「そう思わない計」は「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の合計となります。グラフでは小数第2位以下の数値を表示していない為、グラフの数値の合計と「そう思う計」「そう思わない計」の数値が異なる場合があります。 図表4は、図表3と同じ設問をライフコース別に見た結果です。 幸福度と同様に、「独身一人暮らし(現役世代)」と「独身・親と実家で同居」の自己肯定感が低くなっています。また、「子育てファミリー(夫婦どちらかのみ就業)」もやや低い結果となりました。 このように、幸福度と自己肯定感の低さは男性30代~50代と現役世代のシングルで相関が見られる結果となっています。 幸せを阻害されていると強く感じている女性20代~50代とシングル 図表5)幸せの阻害要因(性年代別 n=2,800) 図表5は、「あなたの日常生活において、自身の幸せを阻害していると感じているものはありますか」という問いに対し、複数回答で聞いた結果です。 多かった順に、「将来への不安があること」30.6%、「収入が少ない・不安定なこと」27.5%、「貯金が無い・出来ていないこと」23.7%、「精神的なストレスがあること」23.5%となりました。ちなみに、「阻害していると感じるものは無い」も28.0%となっています。 性年代別で見ていくと、上位項目において女性の20代~50代で数値が高いことが見て取れ、高年代層を除く女性で、将来や金銭面での不安が特に強いということがわかりました。 図表6)幸せの阻害要因(ライフコース別 n=2,800) 図表6は、図表5と同じ設問をライフコース別に見た結果です。 「独身一人暮らし(現役世代)」「独身・親と実家で同居」「シングルファザー・マザー」といった、独身の人の数値が全体的に高く、特に将来への不安が強いことがわかります。 一方、「子育て卒業夫婦」「定年後夫婦」「独身一人暮らし(シニア)」は全体的に数値が低く、先述した独身の人たちよりも、幸せを阻害されているとは感じていないという結果になりました。これは、子育てが終わり、また仕事を引退し、背負うものが減って気持ちが楽になったからかもしれません。 まとめ 今回ご紹介した幸福度、自己肯定感、幸せの阻害要因についての調査結果からは、シングルや、女性の20代~50代、また男性30代~50代の生きづらさが見えてきたような気がします。 結果を見て、皆さまはどのように感じられたでしょうか。 日々の慌ただしい生活の中では、「幸せ」について改めて考えることは少ないかもしれません。ですが、ウェルビーイングな人生を送るために、時々は立ち止まって「自身の幸せ」について考えてみませんか? ※当記事で取り上げたデータについては、ダウンロード資料には含まれていないものもあります。あらかじめご了承ください。 その他、さまざまな調査やソリューションの提供を行っております。どのようなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。 調査結果について 【ASAKO「第 2 回ウェルビーイング調査」概要】 調査目的: ①サステナブル分野における 20 のキーワードの認知・共感 ②生活者の幸福度および、日常生活の様々な領域での充足度 について定量的(一部定性的)に把握するため 調査名: ウェルビーイングについての調査 調査手法: インターネット調査 対象者: 20~80 代の男女、全国(性年代での均等割付) サンプルサイズ: 2,800 調査実施日: 2022 年 11 月 21 日~2022 年 11 月 24 日 調査主体: ASAKOサステナラボ® 所属等は執筆当時のもので、現在とは異なる場合があります。 また記事中の技術、手法等については、今後の技術の進展、外部環境の変化等によっては、実情と合致しない場合があります。 各記事における最新の動向につきましては、当社までぜひお問い合わせください。