7割超の人が「予防医療」という言葉を認知
まず初めに、「予防医療」という言葉に対する認知について聞いてみました。20~70代男女10,001名全体の内訳は、「内容まで詳しく知っている(15.1%)」「言葉は聞いたことがあるが、内容までは詳しく知らない(57.9%)」「聞いたことがない/知らない(27.0%)」という結果となりました。「内容まで詳しく知っている」と「言葉は聞いたことがあるが、内容までは詳しく知らない」を合わせた「予防医療という言葉の認知者」は73.0%となり、全体としては7割超が認知しているということがわかりました。
「予防医療」の内容理解は年代が上がると低下する?
しかしながら同じ設問を性年代別で見てみると、ある傾向が浮かび上がってきました。「予防医療」という言葉の認知度は年代が上昇するほど高くなっていきますが、逆に「内容まで詳しく知っている」という内容理解度は低下していく傾向が見られました。これは男女共に見られた傾向で、性差というより年代差での特徴と考えられます。若年層ほど予防医療の内容理解が高いというのは意外な結果と感じましたが、予防医療の実践も若年のほうが高いのでしょうか?
「予防対策」実践できているのは約4割、性年代別では?
次に予防医療(設問では予防対策と表記)の実践についての結果を見てみたいと思います。「病気にかからないようにする、心身機能について不健康な状態にならないようにするために何か対策(予防対策)をしていますか」との設問です。
全体の内訳では、「現在予防対策を行い継続できている(26.0%)」「途中何度か中断はしたが、ほぼ継続して予防対策を行っている(13.2%)」「過去予防対策を行ったが、継続できず今は行っていない(5.8%)」「まだ予防対策を行っていないが、今後行いたいと思っている(36.4%)」「今まで予防対策を行ったことはないし、今後も行うつもりはない(18.6%)」となりました。「継続できている」「ほぼ継続できている」を合わせた「予防対策実践者」は39.2%となり、予防対策を実践しているのは約4割との結果が明らかになりました。
では性年代別ではどうでしょう。こちらは男女で傾向に違いが見られました。まず女性から見ていくと、20~40代までの実践率は3割台でほぼ横ばいですが、50代から徐々に上昇し70代は55.3%と約半数が予防対策を行っています。年代が上がるにつれて、実践率も上がっていくことが明らかになりました。
一方男性ですが、こちらは逆に20代の36.8%から徐々に下がり、50代では28.4%まで低下します。しかしながら60代に入ると一気に上昇し40.3%、70代でも38.7%と約4割が実施しているというV字カーブ型の結果となりました。
以上から、予防対策の実施については年代差よりも性差の傾向が見られ、特に男性のV字型が特徴的な結果となりました。
「今後、予防対策したい36.4%」。実践を阻むものは何?
同時に、「まだ予防対策を行っていないが、今後行いたいと思っている」層に注目してみると、全体では36.4%存在しました。性年代で見ると、男性は年代と共に上昇している傾向、女性は40代がピークとなっていました。
予防医療マーケティングにおいて、この「まだ実践できていないが意向がある」層をどう動かしていくかが重要なテーマとなってきます。次回レポートでは、どのような理由で予防対策を中断したか、また続けて良かったことなどの設問を通して、実践のモチベーションについて考えていきたいと思います。
調査結果について
【予防医療と生活者の意識・行動に関する調査】
- 調査対象:
スクリーニング調査:全国20~70代の男女10,001名
本調査:全国20~70代の男女1,200名 - 調査手法:
インターネット調査 - 調査時期:
2022年12月6日~12月8日 - また記事中の技術、手法等については、今後の技術の進展、外部環境の変化等によっては、実情と合致しない場合があります。
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