「獲得したデータをどう活用すればいいのかわからない」「ツールは導入したものの、施策が形骸化してしまっている」などなど。
CRM(顧客関係管理)を導入した企業の多くが、こうした共通の課題に直面しています。日々の顧客接点から膨大なデータが蓄積される一方で、現場が立ち止まってしまうケースは少なくありません。

この課題に立ち向かったのが、ASAKO CXプラットフォーム「KARTE」を提供するプレイド、そしてデータ活用のスペシャリストであるエクスチュアの三社による密な協力体制です。
なぜこのチームは、フラットなパートナーとしてクライアントに向き合い、限られた時間の中で着実に成果を積み上げることができたのか。その舞台裏を、中心メンバー6名に語ってもらいました。

ASAKOが関与するCRM支援(チームで共創)とは何か

木本(ASAKO):今でこそ「ワンチーム」という言葉で語れますが、最初は本当に必死でした(笑)。データ活用の相談を受け、「これはKARTEが最適」と確信した一方で、ASAKO単独で完璧に実装するのは難しい。そこで、KARTEのオフィシャルパートナーであるエクスチュアさんにお声がけして、3社での協力体制がスタートしたんです。

林(エクスチュア):CRM領域のツールには多くの競合があります。でも私たちは、KARTEの価値を、ASAKOさんを通じてクライアントに届けることができれば、企業側だけでなく、その先のエンドユーザーまで含めて必ず満足してもらえる。そう信じていました。

木本(ASAKO):今思えば、かなり無茶なお願いもしていましたよね。「1週間で痩せてください」と言っているようなレベルで(笑)。それでもエクスチュアさんは決して「できません」とは言わなかった。「どうすればできるかを考えよう。だって、それをやらないとクライアントさんが困るでしょ」と言ってくださって。その姿勢には本当に救われました。

颯々野(プレイド):プレイドの立場から見て、とあるプロジェクトの立ち上げがとても印象に残っています。最初は、限定的な導入の話から、適用範囲がどんどん広がっていって、これはかなり大きなスケールの取り組みになるな、と。

勝股(エクスチュア):あの件は、僕自身もある程度時間をかけて実装していく前提のプロジェクトだと思っていました。でも、いざ始まってみたら「巻いていきましょう!」みたいな感じで(笑)。正直かなり慌ただしかったです。ただ、その中でASAKOさんが常に「クライアントのためにどうすればスピードを上げられるか」を考え、僕らが動きやすいように調整してくれた。
広告会社がここまで実装の現場を理解してくれるケースは、そう多くありません。

相馬(プレイド):大型プロジェクトでスピードを重視すると、どうしても想定外のトラブルや遅れが出がちです。でも、そもそも誰もやったことのないチャレンジでしたし、その挑戦自体がとても価値のあるものだと当時から感じていました。

木本(ASAKO):クライアントは、発注したらそこからすぐに成果が出ると期待されて当然なんですよね。「KARTE実装に半年かかります」と言っても、その論理をクライアント企業全体としてご理解いただくことは難しい。ここは心を鬼にして、皆さんに負担をかけていることはわかっていつつも、迷ったらクライアント事情を最優先しました。そのような当社のジレンマもご理解いただいた上で、プレイドさんの柔軟なバックアップと、エクスチュアさんの泥臭いまでの実装力を発揮いただいた。この両輪がなければ、上手くいきませんでした。本当に感謝しています。

インハウスとは違う、協力体制で実現した価値 

昨今、多くの企業がデジタル変革を急ぐ中で、「インハウス(内製化)」という選択肢に注目が集まっています。しかし実際に現場を動かしてみると、自社リソースだけで最新テクノロジーを使いこなし、成果を出し続けることの難しさに直面するケースは少なくありません。
ASAKO、プレイド、エクスチュアという三社が手を組むことで、インハウスでは到達できないどのような価値が生まれるのか。現場を知り尽くしたメンバーたちが、その本質を語ります。 
 

相馬(プレイド):多くの案件を見てきましたが、大手企業であればあるほど、完全にインハウスで内製化するのは実は「茨の道」です。スタートアップでエンジニアの工数が潤沢にあるなら別ですが、多くの場合は「システムを入れて満足」で終わってしまう。僕が感じるのは、インハウスとこの三社体制では「スピード」と「クオリティ」が決定的に違うということです。

颯々野(プレイド):KARTEの核は、カスタマーデータ(1st Party Data)の活用です。月間10億人以上のユーザー行動を解析するKARTEの基盤を、どう使いこなすか。インハウスだと自社の過去の正解に縛られてしまい、データの定義一つ取っても部署ごとのKPIに引きずられてサイロ化しがちです。

 

 

 

 

相馬(プレイド):インハウスはデリバー、つまり実行自体は早いかもしれません。でもプランニングが独りよがりになりやすい。そこにASAKOさんが入り、マスに対するパーセプション(認識)の知見をぶつけることで、客観的な「顧客体験のストーリー」が生まれる。そしてエクスチュアさんが、それを手堅く、かつ高度なロジックで実装する。この各分野のプロフェッショナルが組むことこそが、クライアントの利益に直結します。

木本(ASAKO):データをきちんと握り、クライアントの顧客を解像度高く理解していないと、広告配信のバリューさえ十分に還元できない時代だという危機感があります。インハウスを志向されるクライアントは多いですが、データの成形やマルチチャネル連携まで見通せているケースは正直ほとんどありません。

相馬(プレイド):もう一つ、インハウスの脆さは「属人化」にあります。4〜5年で担当者が変われば、システムは一気にブラックボックス化してしまう。しかしエクスチュアさんのようなプロが入り、ドキュメントやデータ設計を「後世に残すこと」まで踏まえてやり切る。優秀なエンジニアやPMを自社でこれから採用するコストを考えれば、ROI(投資対効果)の観点からも、この三社体制でクオリティを担保する方が圧倒的に賢い選択なんです。

木本(ASAKO):私もそう思います。「思った施策を打つのにシステムが重い」「データを抜くのが大変」というインハウスの失敗例は本当によく聞きます。そして、スピードが生命線のCRMにおいて、エクスチュアさんのようなテックの専門家が隣にいることは、何ものにも代えがたい武器になります。

スピード感を担保する、ASAKO流の「現場の仕組み」 

デジタルマーケティングの現場では、理論上の正解よりも「どれだけ速く動けるか」が勝敗を分ける場面が少なくありません。しかし実際には、部門間の調整や役割の壁に阻まれ、チャンスを逃してしまう企業も多く見られます。
ASAKO、プレイド、エクスチュアの三社が構築したのは、そうしたしがらみを取り払い、クライアントの社内事情までを自分事として引き受ける、極めて特異なプロフェッショナル集団でした。なぜこの三社は、外部パートナーという枠を超え、圧倒的な熱量とスピードを維持し続けられるのか。その答えを、現場のリアルな対話からひもときます。

竹内(ASAKO):日々の運用で私が最も意識しているのは、「情報の伝言ゲーム」をゼロにすることです。従来の広告業界の仕組みだと、営業を通さないとエンジニアと話せないといった壁がありますが、このチームではチャットツールやタスク管理ツールを使い、クライアントも含めた全員が同じ土俵でリアルタイムに会話をしています。営業担当も当然チームの一員ですが、役割を明確にした上で、全員が「面」でクライアントに向き合っている。このフラットな体制があるからこそ、クライアント側も迷わず即断即決でき、意思決定のスピードが劇的に上がっていると感じています。

林(エクスチュア):その「面での接触」が、現場では圧倒的な機動力を生んでいますよね。特に驚かされるのが、ASAKOさんのクライアントに対する「ユーザー解像度」の高さです。普通は分厚いドキュメントを読み込んで仕様を理解するところから始まりますが、ASAKOさんはドキュメントの行間にある「なぜその判断に至ったのか」「クライアントが本当に求めているものは何か」といった本質まで把握している。時にはクライアントより詳しいくらいで(笑)。この深い理解があるからこそ、私たち技術側へのリクエストも常に的確で、コミュニケーションの無駄がほとんどありません。

竹内(ASAKO):エクスチュアさんが、本来なら多くの時間と手間がかかるデータ成形の裏側を、テクノロジーを駆使して泥臭く支えてくれるからこそ、私たちは「攻め」の施策に集中できています。また、「面」の体制のもう一つの利点は、誰かが休んでも別の誰かがすぐにカバーできる、サステナブルなチームが自然にできあがっていることです。特定の個人に依存せず、チーム全体でクライアントに伴走しているという空気感が、そのままクライアント側の安心感と信頼につながっていると実感しています。

勝股(エクスチュア):まさに「One for all, All for one」ですね。

一同:「確かに(笑)」

誰もが羨む「最強のチーム」で描く、CRMの理想形 

現場で「確信」を持って施策を回し続けられるか。今回の三者協力モデルが示したのは、単なるツールの導入支援を超えた、クライアントの事業成長に泥臭く伴走する新しいパートナーシップの在り方でした。

林(エクスチュア): ASAKOさんって、いわゆる「工数売り」で動く一般的なコンサルティング会社とは違いますよね。彼らは、要件が固まっていない「ふわっとした相談」には、リスクを恐れてなかなか踏み込めません。でもASAKOさんは、「お客さんが困っているなら、まずは話を聞きに行き、そこから一緒に形にする」というスタンスを貫いています。

木本(ASAKO):それはASAKOの昔からの個性かもしれないです(笑)。困っている人を見ると放っておけない人が多い社風なので、伴走型のプロジェクトとは相性が良いんだと思います。そういう文化ですから、まずはKARTEで可視化されたデータをクライアントと一緒に見ていくことが多いですね。そうしたら「次は何をすべきか」というアイデアが、私たちからではなく、クライアントの側から自然と生まれてくるんです。
「戦略べき論」も時には必要ですが、実際のプロジェクトの実装フェーズや伴走フェーズにおいて本当に価値があるのは、データをわかりやすく可視化してあげること。そこから、現場の担当者の方々の間で必要な打ち手が自発的に芽生えることこそが、重要なんだという考えに至りました。
私たちが目指しているのは、そのように自発的に立ち上がってくる疑問や要望を丁寧にくみ上げ、優先順位を整理しながら共に形にしていくこと。私は、そのための手助けをしたいと思っています。

林(エクスチュア):まさに、それこそが私たちの価値ですよね。「データの価値を最大化する」ということは業界でよく言われますが、結果として広告価値を含めて最大化し、最終的にエンドユーザーの希望を叶える。実際に私たちの活動は、それを体現できていると感じます。ASAKOさんを中心に、この座組みを今後さらに加速させていきたいですね。

颯々野(プレイド):「戦略企画のASAKO」「形にするエクスチュア」「テクノロジーのプレイド」が三位一体となることで、今回の取り組みのコアな部分は汎用的に展開できるものだと確信しています。より多くのお客様に、このチームでご支援ができればと考えています。

竹内(ASAKO):私もこの仕事を広く横展開していきたいと考えています。そのためにも、案件に携われるメンバーを増やすためにも、社内のスキルもリソースも強化していきたいですね。

 

 

 

 

 

 

勝股(エクスチュア):このチームの強みは、ユーザーの行動を広告からウェブ行動、オフラインデータにいたるまで一気通貫でつなぐことで、PDCAサイクルを回せるところにあります。チーム⼒をさらにブラッシュアップして、たくさんの事業会社にそれを体感してもらいたいです。

木本(ASAKO):目指すべきところは、マーケターの皆さんが「正しい」と思えるデータマーケティングを実現できるようにすることです。そのために、新しい機能の実装やスキルの開発を通じて支援を行い、初めてクライアントの事業を本当に後押しできるのだと思います。
チームの皆さんのお力を借りつつ、クライアント側のマーケターの皆さんのデータ活用に関するお困りごとを、なんでも解決できるようになれればいいな、と。そこを目指してチャレンジを続けることこそが、本当の意味で誰もが羨む最強のチームへの道筋と思っています。

ASAKOメンバー紹介

木本 緑

木本 緑 (きもと みどり)

ビジネス開発局 ビジネスソリューション部 CXプロデューサー

関西でマーケター・プランナー経験を積み、調査~プロモーション実施まで一貫して担当、プロデューサーとしての実行力を培う。現在はCX領域でクライアント支援に携わりつつ、朝日広告社社内での事業推進にも従事。「戦略倒れは無意味」を行動指針に、膨大なデータを分かりやすく編集・提示。実効性を重視した戦略立案から施策実行まで手掛ける。クライアントも一緒にビジネス成功を追求するチーム作りを目指している。
ad:techTOKYO:公式スピーカー、JMAマーケティングマスター

竹内 大祐

竹内 大祐 (たけうち だいすけ)

デジタルソリューション局 デジタルアカウント部

デジタルアカウント部営業で培った多業種の知見とプロジェクトコントロール力を基盤に、デジタル戦略立案、CRM案推進を担当。デジタル領域に閉じず、プロジェクト全体を見通した上でのチームマネジメントが強み。クライアントと共に課題を解決する「共創」パートナーとして、ビジネスの最前線で実効性の高い施策と成果の創出に尽力している。
マーケティング検定修了

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